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このブログは、約25年前にアルマック（現：アルマクリエイションズ　神田昌典代表）がビジネス会員向けに発行されていました顧客獲得実践ニュースレターを振り返ってみて、当時を懐かしんだり、今も使えるヒントや発見がないかを見直してみようという趣旨のブログになります。

実践ニュースレターvol.17

1999年11月に発行された顧客獲得実践ニュースレターvol.17号です。

この号は、本文12ページと資料17ページの構成になっています。
その中から、いくつかのノウハウをピックアップして紹介しますね。

ぜひマーケティングの参考にしてください。

内容１：坪効率がいい小売店にする方法

アメリカにはスチゥ・レオナルズというスーパーがあります。

このスーパーは、小売店のディズニーとも言えるほど顧客を楽しませる仕組みが豊富で人気を集めています。

スチゥ・レオナルズとは

アメリカにある世界一、坪効率がいいスーパー。

スーパーの常識を超えるような手法をたくさん取り入れています。

  • 音楽を演奏する人形
  • 動物園がある
  • スーパーの同線が１つしかなく、一定のコースしか進めない
  • 必需品ではないケーキやパンから並んでいる
  • レジ前にお客さんの写真が貼ってある（色紙のようなイメージ）

混んでいてもここにしかない魅力があるからこそ、ファンが多い。

しかし、アメリカでうまくいく方法でも日本ではうまくいかないことも多いですよね。

スチゥ・レオナルズの例で応用したいのはエンタメ性の部分。

この「買い物が楽しいという体験を売る」ことを、日本の小売店で実践しているのが魚屋のじじやというお店。

じじやのお店の入り口に書かれているのが、以下の内容です。

じじやの入口に書かれていること

「じじやは、冷やかしのお客様が大好きです。次のような手順で、お楽しみください。今すぐ中へ！」

  1. 「ほぅー、じじやかぁー？変な名前やのー」と云って中に入る
  2. 「なんか、干物屋か！うまそうやの～」と云ってとりあえず試食をする。（注）試食をする前に、商品を見てはいけない！
  3. おいしかったら、商品を見て、じじやの人々に「これ何？」と聞く。（注）「うまい！」の言葉を忘れずに発言すること。まずかったら…黙って立ちさる。めでたし・めでたし・
    今日からあなたも「じじらー」の仲間入りです。

じじや入口のコメント

スチゥ・レオナルズとの共通点はいくつもあります。

  • 「じじや」という変わった名前で興味を引かせる
  • 入口にお店の紹介を書いておく
  • 無料で試食できる
  • お客様の声の掲示板

このように、お客様を楽しませる仕組みをつくることでお店のファンを増やして自然とお店に足を向かせることができます。

スチゥ・レオナルズは日本ではあまり有名ではないですが、実は知る人ぞ知る企業。

この企業が行っている顧客満足セミナーは、超有名企業の社長がこぞって受けているほどなのです。

それと近いことを行っているじじやは、出店している場所での集客はダントツの売上を誇っていますよ。

小売店でない人も、せめてお客様の声を壁に貼ってみてください。びっくりするほど効果があります。

お店に訪れた人が見て信頼してくれるのはもちろん、勝手に顧客を紹介してくれることも。

マーケティングをしなくても、口コミで広がっていくことで自然と集客できる効果がありますよ。

内容２：お客様の声で社員のモチベアップを図る

社員のモチベーションを保つには、お客様の声を集めることが最も効果的です。

お客様の声を集めると意外に多く集まってきて、中にはファンが誕生するきっかけになることもあるのでやらない手はありません。

実際にお客様の声を集めるなら、選択式のアンケートはNGです。

なぜなら、今回のお客様の声を集める目的は、社員のモチベーションが上がるような意見を集めることだから。

すると、書くべき内容は「あなたの会社の情熱が伝わるような文章を書く」ことです。

たとえば、

「お客様の声をいただくことが、私たちにとって、何よりもの励みです。あなた様の声が励みとなって、今日も頑張ろうというエネルギーが湧きます。どんな些細なことでも結構です。おひとつでも結構です。是非、あなた様の声を聞かせてください。」

このように、へたな言葉で情熱を込めた文章のほうが効果的ですよ。

情熱は伝染します。

あなたに情熱がないとお客様にも伝わり情熱のないお客様の声が集まり、情熱を伝えると情熱的なお客様の声が集まります。

そして、情熱的なお客様の声を人目につく事務所の壁に貼ってみてください。

すると、社員の人がお客様から喜ばれる仕事・この会社に勤めていてよかったとモチベーションアップにつながります。

もし仰々しい社訓しか貼っていないなら、積極的にお客様の声を貼りましょう。

まとめ

今回は、アメリカの小売店であるスチゥ・レオナルズを例にお店のつくり方のコツと社員のモチベーションアップについて紹介しました。

マーケティングは、実際にやってみないと効果がでるかはわかりません。

迷っているならぜひ実践することから始めてみましょう。

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