ニュースレターには、これまで紹介したとおり、様々なメリットがあります。
これらの効果を得るためのコストとして、その費用対効果も非常に高いこともニュースレターのメリットとなっています。
では、他の宣伝方法と比較して、費用対効果がどのように優れているか、確認してみましょう。
1、ニュースレターを作成する費用
ニュースレターを作成する費用は、ニュースレターを印刷するコスト、ニュースレターを送付するコストが考えられます。
もちろん、店頭に設置し、商品と一緒にお渡しするようなニュースレターや、店頭でお客様の手にとっていただくようなニュースレターであれば、送料は発生しません。
また、自分たちで内容を作成するため、その分の人件費等が発生します。他にも、ニュースレター作成のためのソフトや、作成支援を行っていただくのであれば、その分の費用が発生します。
中には、ニュースレターの作成を完全に代行してもらうことも可能で、その場合は、作成にかかる人件費等は発生せず、業者に依頼する料金のみで収まることとなります。
そのため、ニュースレターの作成、発行にかかる費用は、月間で数万円程度となることが一般的です。
2.TVCMとの費用対効果の違い
TVCMは言わずとしれた広告の代表的存在で、その効果は非常に高いと言われています。
その分、値段も高額で、最も安く作成したとしても3〜7回程度、地方局で1回あたり15秒のCMを放送する場合でも作成から放送まで、約30万円必要と言われています。
しかし、年末年始の挨拶用のCMなどではなく、お店のことを認知してもらうための広告として、3〜7回という回数では物足りなさがあるかと思います。
また、最安値で制作した場合は撮影がありませんので、お店の雰囲気なども伝えることができません。
しっかりとお店のアピールをするのであれば、同じ15秒のCMであっても、しっかりと撮影を行い、放送回数も増やさなければなりません。
その場合、最低でも200万円〜300万円必要となります。
これが東京のキー局でTVCMを行う場合、その費用は数倍〜10倍程度まで増加することになります。
つまり、ニュースレターを発行する費用の数年分の費用が必要となると考えることができます。
また、その効果もニュースレターとは異なる点が多いことに注意しなければなりません。
幅広く、新規の顧客を獲得したい場合には、TVCMは有効な手段となりますが、ニュースレターのように自社のファンを増やすという点において、TVCMは高い効果を期待することができません。
3.新聞広告・折込チラシとの費用対効果の違い
新聞広告には、新聞そのものに広告を出すケースと、折込チラシという2通りの方法が考えられます。
新聞そのものに広告を載せる場合、その費用は新聞社によって異なりますが、大手である日経新聞などでは、70✕32mmの記事中(中面)であっても約53万円と非常に高額で、1面に広告を載せる場合2,000万円もの費用が必要となります。
一方、折込チラシはそこまで費用は高くなく、1,000部あたり1万円程度から発注することができます。
しかし、折込チラシは読まれずに捨てられる部数を考えると、ニュースレターの数倍〜十数倍の部数を用意する必要があります。
また、それらを、どのタイミングで折込チラシとして配布するかというタイミングを考える必要があります。
一般的に、折込チラシに入れる広告は、○○の商品が安い、というお買い得情報の場合が多く、お店の紹介はあまり見かけることはありません。
また、お店の紹介に関する折込チラシの場合、多くが新規オープンのお店で、既存の店舗のお店を紹介するためだけの折込チラシをみかけることは少ないかと思います。
これは、折込チラシを見る目的が、新しくお店を発掘しようと言うわけではなく、あくまで、今日行くお店をどこにするか、どこに行けばお得なのかを探すことに使うためと考えられます。
そのため、お店のファンを作るという点について、折込チラシはあまり向いている媒体では無いと考えることができます。
ニュースレターの目的は、商品の紹介を行うためのものではなく、お店を紹介し、お店のファンを作ることと考えた場合、他の宣伝方法ではなかなか代替できるものではないと考えることができます。
他の宣伝方法は、あくまで単発的にお店に来店していただくことが目的であるのに対し、ニュースレターは、お店のファンになっていただき、長期的にお店を利用していただけることを目的としていますので、これらをうまく使い分ける必要があります。
3、まとめ
毎月、数万円程度の費用で、お店のファンを作ることができ、また、お客様とのコミュニケーションを図ることができるツールと考えると、ニュースレターの費用対効果は、結果的に、他の宣伝手段よりも高くなるかと思います。
まずは、来店していただくためのDMや折込チラシによるお買い得商品の紹介を行い、新たに来店されたお客様をニュースレターでしっかりと捕まえるといった使いわけが効果的ではないでしょうか。