「一生懸命考えたキャッチコピーなのに、反応がさっぱり……」
「良いことを書いているはずなのに、どこか素通りされてしまう」
ホームページやチラシの顔となるキャッチコピー。実は、多くの人が陥ってしまう「共通の罠」があります。それは、「作り手側の視点」だけで言葉を並べてしまうことです。
お客様の心に突き刺さり、「これ、私のことだ!」と思ってもらうためには、あなたの言葉を一度「解体」し、生まれ変わらせる必要があります。そのために必要なのは、テクニックではなく、自分への「鋭い質問」です。
1. 多くのコピーが「素通り」される理由 ―― 「曖昧さ」の罠
街中には「高品質なサービス」「地域密着で安心」「お客様第一主義」といった言葉が溢れています。一見、良いことを言っているように見えますが、実はこれらは非常にもったいない「死んだ言葉」です。
なぜなら、これらは「お客様のメリット(得られる未来)」にまで踏み込めていないからです。お客様が知りたいのは、あなたの店がどれだけ優れているかではなく、「その商品が、私の人生をどう変えてくれるのか?」という一点のみなのです。
2. コピーを生まれ変わらせる魔法の質問:「だから、何?」
今あるキャッチコピーをさらに深く、鋭くするために、自分自身に「だから、何?(So what?)」と何度も問いかけてみてください。
【具体例】サプリメントのコピーを進化させる
-
元のコピー: 「純度100%! 厳選された栄養素を配合したサプリ」
-
問いかけ: 「純度100%だと、だから何?」
-
進化1: 「体に余計なものを入れず、必要な栄養だけをダイレクトに吸収できます」
-
さらに問いかけ: 「ダイレクトに吸収できると、お客様はどうなるの?」
-
進化2: 「朝起きた時の『どんより感』が消え、家事や仕事がサクサク進むようになります」
いかがでしょうか? 「純度100%」というスペック(特徴)が、「朝から活動的になれる」というベネフィット(利益・感情)にまで昇華されました。お客様が本当にお金を出して買いたいのは、サプリメントそのものではなく、「朝、元気に動ける自分」なのです。
3. 「感情のスイッチ」を狙い撃ちする
商品やサービスの説明を、単なる「仕様・価格・使い方の説明」で終わらせてはいけません。お客様の悩みや感情に焦点を当て、「あなたの抱えているその痛みは、こうすれば解決しますよ」というメッセージに変えることが重要です。
比較してみましょう
-
スペック視点: 「創業30年の経験豊富なスタッフが施術する整体院」
-
感情視点: 「もう、湿布を貼ってごまかす毎日は終わりにしませんか? 階段の上り下りが怖くなくなる体へ導きます」
後者の方が、特定の悩みを持つ人の心に「グサッ」と刺さるはずです。お客様の視点に立ち、「その言葉を聞いたとき、お客様はどう感じるか?」を徹底的に考え抜くことが、反応の高いコピーへの近道です。

4. 手書きニュースレターなら、さらに「一言」が響く
この「問いかけ」を経て生まれた強い言葉は、手書きのニュースレターという舞台で、さらにその威力を発揮します。
整いすぎた印刷物のコピーは、時に「冷たい宣伝」として警戒されます。しかし、あなたが自問自答して導き出した「お客様への想い」が込められた言葉を、温かみのある手書き文字で届けると、それは「広告」ではなく「信頼できる人からのアドバイス」へと変わります。
「あなたがずっと悩んでいたこと、私はちゃんと分かっていますよ」
そんなメッセージを込めたキャッチコピーを、手書きのレターに添えてみてください。お客様の反応は、劇的に変わるはずです。
まとめ:キャッチコピーは「お客様へのラブレター」
キャッチコピー作りは、自分をアピールする場ではなく、お客様を深く理解するための作業です。
-
「だから、何?」と繰り返し、スペックをメリットに変換する。
-
お客様の「悩み」や「感情」を主役にする。
-
「自分なら、この言葉で心を動かされるか?」と自問する。
言葉が生まれ変われば、あなたのビジネスへの反応も必ず生まれ変わります。


