ニュースレターはDMと違って、直接、商品を売り込むためのツールではありません。
だとすると、商品やサービスについて、お客様に教育できるという効果は期待できないのではないか、と考える方もいらっしゃいますが、そうではありません。
ニュースレターをうまく活用することで、お客様に商品の知識を知っていただき、商品のファンにすることも可能なのです。
1.ニュースレターで商品・サービスを教育
ニュースレターで商品やサービスの教育を行うと言っても、直接的に商品の紹介をする、サービスの説明をするというのであれば、それはDMと同じになってしまいます。
そのため、ニュースレターを使用して商品やサービスの教育はできないと思われがちですが、これらの教育は、直接的に紹介しなくても行うことができます。
①開発秘話
商品やサービスの説明ではなく、商品やサービスを提供するに至った理由や、その開発を行うために困ったこと、頑張ったことをニュースレターに記載することで、商品やサービスの教育を行うことができます。
例えば、商品を開発するに至った理由を「社長の声」としてニュースレターに記載すれば、その商品が、どのような思いのもの作られたかが分かります。
商品やサービスそのものの紹介(例えば、この商品は○○のような部分が優れています!)よりも間接的ではありますが、商品開発の思いというのは、その商品の強みをアピールすることができます。
例えば、「忙しい朝でもすぐにコーヒーを飲みたい!を手助けする(商品名)の開発秘話!」といったタイトルの記事があれば、読み手に「(商品名)は、コーヒーを早く淹れることができる商品だ」ということを理解していただけます。
さらに開発秘話ですので、なぜコーヒーを早く淹れる事にこだわったか、どのような部分にこだわって開発したかという社長や開発者の思いを載せることができますので、DMよりも深く商品の教育を行うことも可能です。
②お客様の声、インタビュー
こちらは、DMでも載せることがありますので、その効果は同様になりますが、ニュースレターでも、お客様の声やお客様へのインタビューを載せることが可能です。
ニュースレターにお客様の声やインタビュー結果を載せる際に注意しなければならないのは、1つの商品に特化してお客様の声やインタビューをなるべく載せない方がいいという点です。
ニュースレターは、お店のファンになってもらうことが目的ですので、できれば一つに限定するのではなく、様々な商品やサービスに対して、これらの紹介を行った方が望ましいかもしれません。
もちろん、商品数が少ないお店や会社の場合はまた別です。
お客様の声の重要性は今の時代、商売をされている方ならだれでもご存じだと思います。
ですので、お客様の声を常に収集できる仕組みを作る必要が一番必要となります。
お客様の声を書いていただければ何かをプレゼント、割引などです。また、お客様の声そのものが無理なら、インタビューをしてみる。
匿名、顔を出さないとか、臨機応変に対応する。
インタビューというと面倒ですが、店先でちょこっと質問してみる、電話してみる、こんなことですぐにできると思います。
③スタッフおすすめの使い方
お店のスタッフがおすすめの使い方を紹介する、という記事も商品やサービスの知識を向上するのに適しています。
スタッフのおすすめの使い方というのは、その商品やサービスを普通に使っているだけでは気づかないことが気づける機会となります。
例えば、ご飯を炊く「炊飯器」の紹介として、「炊飯器で作るなめらかプリン」という記事が載っていたとしたらどうでしょうか。
もちろん、その炊飯器の機能として用意されており、説明書にも記載されているとしても、その商品を持っていない方からすると、それは知り得ない情報ですし、これで商品の知識が向上することは間違いありません。
また、商品を持っている人にとっても、ほとんどの読み手の方はあまり活用しない機能で、これまた、知識の向上につながることでしょう。
このように、商品やサービスを教育することも可能です。
よくお店に「店長おススメ」というアピールをしている場合がありますね。
店長おススメの文字だけでなく、なぜおススメなのかという理由や実践例などがあればベストですし、お客様もそこの部分が知りたいわけなのです。
スタッフの語る「ここだけの話なんですけどね、実は・・・」。
これって効きますし、それを待ってました!ってなります。
2.商品やサービスを教育するメリット
このように、ニュースレターを用いて、商品やサービスの教育を行うことは、DMによる商品の紹介を行う以上のメリットがあります。
それは、その商品やサービスのファンになってくれる可能性があるということです。
商品開発の目的や開発秘話、お客様の声、スタッフのおすすめの使い方などを知ることで、その商品やサービスが持つ機能以上の知識をお客様が持つことになります。
それは、お客様がスタッフと同じ知識をつけるということになります。
お客様がスタッフ並みの知識をつけるということは、お客様が友人等に口コミで商品を紹介する場合、まるでお客様が営業マンのような知識あふれる紹介をしてもらえるということになります。
さらに、営業マンから聞く話と、友人から聞く話では信用のされ方が全く異なりますので、お客様の周りの方も、商品のファンとして取り込めることも期待できます。
まとめ
お客様を教育するということは、洗脳するといったことではありません。
良い所もそうでないところも、全部オープンにして、ガラス張りの運営を行うということなのです。
それは裏を返せば、自分のお店・会社の方向性、また商品に対する自信があるかどうかです。
まずは自分に向き合って克たなくてはいけませんね。これが一番難しいことだと思います。
そして最後は、買うか買わないかをすべてお客様に委ねる、です。
そこに共感していただく人を待つ。
言葉で煽って買わせるように向かわせる、という考えとはまったく違います。