ニュースレターを作成する:お客様から声がかけられる

ニュースレターによる効果の2つめは、「お客様から声をかけられる」ことが増えるという点です。頻繁に利用していただいているお客様であっても、こちらから声掛けしなければ、なかなかお話することはできませんし、ましてやプレイベートの会話を行うことはなかなかできないと思います。

しかし、ニュースレターを作成することで、お客様の方から声をかけていただくことが増えるのです。

1.ニュースレターによってお客様から声がかかる理由

ニュースレターは、商品の販売を目的とするDMと違い、お店やスタッフを売り込むことを目的として作成します。そのため、ニュースレターには、お店そのものの紹介(例えば、お客様の声や商品の活用事例、業界の裏話、スタッフ紹介など)を主たる情報として掲載します。

お客様がこのニュースレターを読まれた際に、商品を紹介するDMであれば、その商品に興味があって、かつ、商品の不明点があった場合に声掛けしてもらえるといった効果ですが、ニュースレターであれば、例えばスタッフ紹介から共通の趣味の話につながったり、お店の活用事例から、同じような活用方法の仕方を聞かれたりと、お客様から声掛けされる機会の増加につなげることができます。

これによって、お客様から見て、お店に親近感を持たれたり、お店のファンにすることができ、今後の売上増加を期待することができます。

2.お客様から声をかけてもらえるニュースレター

お客様からお声がけいただけるニュースレターを作るためには、お客様に興味を持ってもらえるような内容にする必要があります。

①スタッフ紹介

お客様からお声がけいただける可能性が最も高いのがスタッフ紹介です。お客様から見て、スタッフは全く知らない人であり、人によっては「なにか無理やり商品を売ってくるのではないか」といったように警戒している方もいらっしゃるかもしれません。

通常の接客において、この警戒心を除去するのは非常に難しく、数年間の常連さんであっても、1つの不快なできごとだけで来店されなくなってしまうケースも多々あります。

そこで効果的なのが、スタッフ紹介です。スタッフ紹介といっても、ただ、スタッフの名前だけを列挙しても意味がありません。
スタッフ紹介を見て、お客様からお声掛けしていただくためには、お客様がスタッフ紹介を見て、スタッフに興味を持っていただかなければなりません。そのためには、写真を載せ、スタッフ本人によるコメントを載せ、わずかにプライベートな情報を載せるといった方法が効果的です。

②写真を載せる目的

お客様からみて、スタッフの名前は小さな名札くらいしか判別する手段がありません。そのため、ニュースレターにスタッフの名前だけが載っていたとしても、顔と名前が一致せず、その情報に興味を持っていただくことができません。

顔写真を載せることで、接客を担当したスタッフの顔と名前が一致し、ようやくそこに書かれている紹介文に目を通していただけることとなります。

③スタッフのコメント

スタッフのコメントがあることで、そのスタッフがどのような接客を行うのかをお客様が知ることができます。これによって、次回、どういったときに声をかけると、疑問点を解消してもらえるのか、最適なサービスを受けることができるのか、といったように、声掛けのタイミングを判断する材料としていただくことができます。

④スタッフのプライベート情報

ここでいうプライベート情報というのは、スタッフの個人情報(例えば家族構成や住所、電話番号といった情報)を公開するという意味ではなく、あくまで趣味はなにか、休日に何をしているかといった、公開しても差し障りのない情報に限ります。これらの情報を見せることで、お客様からお声がけいただく際の、話のきっかけとして使用していただくことができます。

この情報は、特に重要です。上記2点はあくまで、スタッフとお客様という距離感は変わらず、お店を利用していただく際に、効率よくご利用いただけるにすぎませんが、この情報の載せ方によって、スタッフとお客様の溝が縮まり、より近い距離でお話することが可能となります。

3、業界の噂

最も効果が高いのは、上述したとおりスタッフの紹介です。しかし、スタッフの紹介は、話のきっかけにすぎません。スタッフ紹介を見て、少し距離感の縮まったお客様と、更に会話を広げるためには、お客様に「これって本当?」という疑問を持っていただくのが手っ取り早いと言えます。

そういったときに効果的なのが、業界の噂です。業界のことは、業界に属していない人にしかわからないものです。こういった業界の噂を載せることで、お客様がその情報の真偽について気になったとしたら、その業界にいる最も近い人、つまり、距離感の縮まったスタッフに声をかけていただくことができます。

ニュースレターは、定期的に発行するものですが、読み手は途中から読み始めることになりますので、これらの手法を定期的に繰り返すことで、より効果を上げることができます。