「損して得取れ」は真実か?店舗経営における投資の考え方

組織・マネジメント

店舗をやっていると、こんな場面に何度も出会いますよね。

  • 値引きやサービス、やりすぎなんじゃないかと不安になる
  • 「これ、本当に回収できるのかな…」と投資に踏み切れない
  • 目先の利益を取るか、将来を取るかで毎回悩む

「損して得取れ」
よく聞く言葉ですが、正直こう思ったことはありませんか?

それって、体力のある大企業だから言えるんじゃないの?

この記事では、そんなモヤモヤに対して、
小さな店舗だからこそ成立する「損して得取れ」の本当の意味を整理します。

この記事を読むことで、こんな未来が見えてきます。

  • 「これは投資」「これは浪費」と冷静に線引きできるようになる
  • 目先の売上に振り回されず、LTVで判断できるようになる
  • お客様にもスタッフにも、無理のない経営判断ができる

「損して得取れ」をLTVで再定義する

まず大前提として、はっきりさせておきたいことがあります。

「損して得取れ」= 無条件に損をしろ、ではありません。

店舗経営で重要なのは、
その“損”がどこに向かっているかです。

理由1:短期損益と長期価値は、別のもの

目先の損得だけで見ると、こんな行動はすべて「損」です。

  • 初回のおまけ
  • クレーム対応での返金
  • 手間のかかる個別対応

でも、LTV(顧客生涯価値)で見ると、話は変わります。

視点 判断基準
短期 今いくら儲かったか
長期 この人と何年付き合えるか

**LTV視点では、「今の利益」より「関係の継続」**が優先されます。

理由2:「人は扱われた通りに、店を評価する」

心理学には「返報性の原理」があります。

人は、

  • 大切にされた
  • 気遣われた
  • 自分のために動いてくれた

そう感じた相手に、
自然と「返したい」という感情を持ちます。

店舗経営でいうと、

  • リピート
  • 口コミ
  • 価格への納得感

これらはすべて、
過去にどう扱われたかの結果なんです。

実践的なステップ|「損」と「投資」を見分ける方法

ここからは、現場で迷わないための具体策です。

ステップ1:「誰のためか?」を言語化する

判断に迷ったら、まず自分にこう問いかけてください。

これは「お客様の未来」に向いた行動か?

  • 未来の安心につながる → 投資
  • ただ断れなくてやっている → 浪費

感情ではなく、目的で判断します。

ステップ2:LTV換算で考える

例えば、

  • 1回の値引き:1,000円
  • 平均来店回数:年6回
  • 継続年数:3年

この場合、

1,000円 × 18回 = 18,000円

この関係が続くなら、
1,000円は「損」ではなく関係づくりの原価です。

ステップ3:全員にやらない

ここ、かなり大事です。

「損して得取れ」は、

  • 全員に
  • 無差別に
  • 常時やるもの

ではありません。

誠実に向き合ってくれるお客様にだけ、深く投資する。

これが、小さな店舗が疲弊しないコツです。

商売は「愛」の交換

「損して得取れ」が成立する経営には、
共通する土台があります。

それは、

「先に相手に愛を与える」

という性善説。

疑いながら出すサービスは、
どこかで歪みます。

でも、

  • 見返りを求めすぎず
  • ただし、無理はせず
  • 自分たちが誇れる範囲で

差し出した価値は、
形を変えて、必ず戻ってきます

小さな店舗ほど、
「正しさ」や「温度感」が伝わりやすい。

これは、弱みではなく圧倒的な強みです。

あなたの「ひと手間」は、誰かの宝物です。

「損して得取れ」が怖くなるのは、
余裕がないから

余裕がないのは、
あなたが下手だからではありません。

ただ、判断の軸がまだ整理されていないだけ。

  • これは投資か
  • これは浪費か
  • これは誰の未来につながるか

この3つが見えるようになると、
経営は、少しずつ楽になります。

あなたのやってきた「優しさ」は、
間違っていません。

あとは、続く形に整えるだけです。

お店の「愛され度」をさらに高めるために

「損して得取れ」を具体的に形にし、ファンを増やすためのヒントを用意しました。

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