５分でわかる書籍要約『新規&リピーターがどんどん増える治療院「ウェブ集客」の成功法則』｜お客様をつくる手書きニュースレター＆手書きチラシ作成支援

新規&リピーターがどんどん増える治療院「ウェブ集客」の成功法則
日本実業出版社　杉原智之 (著)

治療院を営んでいて、経営が厳しいと感じた経験のある人は意外と多いのではないでしょうか。特定エリアで1番の治療院になるにはどうしたらいいのか？
治療院専門のホームページで売れる為のコツなど、誰もが知りたいノウハウが詰まった本です。

１、はじめに

「突然ですが、小学生のころに好きな人はいましたか？」

いきなりすぎて驚いたかもしれません。実はこの考えこそが治療院の集客を続けていくうえで大事な話になります。

小学校のクラスに限定されたグループでは、そのなかでも特にかわいい子やかっこいい子が好かれやすく、他の友だちが好きだと聞くと、自分もなぜかその子が好きになってくる「人気一極集中現象」が起こります。

これをホームページで考えると、「クラスの好きな人の法則=特定カテゴリで上位5％に人気が集中する」。つまり、治療院の集客も特定のエリアで人気1番店になると、好循環に入ってきます。そのためには「エリアと切り口を絞っていくこと」です。

例えば「都会」「田舎」で分けて考え、都会にある治療院では「膝」や「腰」などの切り口を思いっきり絞ります。田舎（人口10万人以下）は絞らなくてもいいケースもあります。

そのうえで「どのぐらいの予算を治療院の集客にかけられるか」で切り口をエリアを絞っていきます。リピート率の高い患者さんの傾向をカルテから調べて、全面に出していく方法もあります。

産後のお母さん向けに特化して地域1番になった自宅治療院
子どものアトピーがきっかけで地域1番になった鍼灸院
妻の不妊改善がきっかけで地域1番になった整体治療院
特定症状に特化した自費整骨院「自律神経」
特定症状に特化した自費整骨院「足元の症状」
あえて症状を絞らずに成功した地方の整体院

など、さまざまな分野で結果が出ています。

次に、ナンバーワンのシェアを長期にわたって維持していくことを考えます。

そのために必要なのが「施術実績を目に見える形で増やすこと」です。患者さんのアンケートを集めて声をホームページに掲載したり院内に提示し、第三者の声を目に見える形で見えることもできます。

２．ホームページの成約率を高める

あなたのホームページを1000人/月に閲覧しているとして、そのうち何人が電話やメールで問い合わせしてりするでしょうか。その確率を「成約率」といいます。1000人がホームページをみて電話をかけたのが10人であれば成約率は1％と考えます。

この成約率は最低でも1.0％はほしいところになり、その数字を切っている場合はホームページを改善する必要があります。例えば新規患者数が絶えないホームページの鉄則は、小学生でも申し込めるサイトです。

治療院の患者様=スマホ操作に慣れていない方と思っているほうがちょうどいいかもしれません。できるだけ要点をシンプルにしてトップページを見ただけで流れるように申し込めるサイトを目指します。

初心者にはブログ感覚のWIX、JIMBO、ペライチなどのテンプレート提供型、集客を意識するならWordPressです。業者さんに依頼する場合は初期制作費用で30～50万円ぐらいを目安としておきます。

成約率の高いサイトに共通すること7つ

患者様の利益（ベネフィット）
その証拠（エビデンス）
共感するあいさつ（シンパシー）
施術風景（トリートメント）
メニュー料金（フィー）
外観、内観、地図、行き方、営業時間（インフォメーション）
お申し込み（トランジッション）

この頭文字をとってBENEFITと覚えています。

この7つをトップページにすべて載せ申し込みから完結までの状態にすることがwebでは大事になってきます。

３、成約率を高めるホームページテクニックとは

成約率を高める為の細かいながらも重要なテクニックについて解説します。

まず、ホームページの価値を決める画像（ファーストビュー）は、施術者の笑顔・大きな電話番号・地名と業種名たったこれだけです。極端な話、このヘッダー画像だけみれば申し込める状態にしておくのがベストです。

その下にある「サブキャッチ」では、3秒ぐらいでメリットを感じないとサイトから離脱してしまいます。おすすめは患者さんのメリットをたくさん書き出しそれを「当院の3つの特徴」としてサブキャッチ画面に大きく載せます。

他にも治療院のホームページでは「院長のあいさつ」の書き方も重要です。できるだけ患者様が感じるメリットと、その証拠を感じてもらうようにすることが大切です。鉄板な内容としては「共感タイプ」「社会的照明タイプ」になります。

共感タイプは読み手の感情にあわせて、以前の私はあなたと同じ境遇でしたと物語を話すことです。患者様が「この人は私と同じ悩みを持っていたんだ」と深く共感してくれます。社会的証明は私は信頼できる人ですよと明確にアピールすることです。

例えば「開業して◯年経ちました」「これまでの施術実績は◯件です」など…。他にも施術風景を載せるときには明るく撮影し大きく掲載すること、わかりやすい料金や迷わせない地図の提示、つい電話したり連絡したくなる申し込みボタンも必要です。

また患者様に選ばれるホームページは笑顔が多い共通点もあります。

４、患者層を明確にしてアクセスを集める方法とは

1.　SEO対策

ホームページの検索エンジンの上位に表示させることで「地名+業種名」「地名+症状名」で検索したときに、検索した上位にあなたのホームページを表示させることです。まず、目標のキーワードを決定してホームページを最適化する必要があります。

SEOは成果が出るまでに時間がかかるので、地域で1番店になるエリアや切り口選びが重要です。トップページのタイトルタグ、H1タグ、キーワード・タグ、メタディスクリプションタグに「目標キーワードを入れること」です。

あなたのホームページは検索ユーザーにとって有益かどうか、症状ブログなどもおすすめです。このブログのなかにお客様の声や院長のメッセージ、画像なども入れると読みやすくなります。

また画像は素材集ではなく施術前後の写真や現場の写真がおすすめです。文字数は2,000文字以上が推奨されています。

2.　PPC広告

治療院の集客で最も費用対効果が高いのがPPC広告です。クリック型の課金広告、リスティング広告と呼ばれるものです。1クリックされるたびに広告費が加算される仕組みになりPPC広告と呼ばれています。

具体的な広告にはGoogleアドワーズ広告やYahoo！プロモーション広告の2つがあります。お金を出して上位表示を行うため、設定後すぐに上位に表示させることができます。事前に審査があるのでそのルールを通過しないと広告が出せません。

審査基準は年々厳しくなっていますので調整しながら出すようにしてください。PPC広告では「検索広告」と「ディスプレイ広告」の両方があります。ただディスプレイ広告は非常にレベルが高いので検索広告が初心者向けです。

コストとスピードが相反しているので、両方対策をしておいたほうが集客にはベストです。

3.　口コミサイトを味方につける

治療院に影響のある口コミサイトといえば、「エキテン」「イーパーク」「Googleレビュー」などの存在も無視できません。あなたが信頼できる治療家かどうかを自社のホームページや広告、第三者の代表である口コミサイトやSNS発言などで事前に調べています。

口コミの件数を競うのは労力もかかるのでおすすめしませんが、1件も口コミがない最悪の状態は回避するようにしてくださいね。良質な口コミを最低でも3件以上は揃えておきたいものです。

患者様に積極的に投稿をお願いし口コミを書いてもらうように促していく必要があります。「今困っている人の参考になりますので」というのはとても効果的です。操作方法のわからない患者さんには、一緒に操作するのもおすすめです。

4.　Google Maps

Googleで検索したときに大きな地図と一緒に店舗情報が表示されます。事前にGoogleマイビジネスへの登録が必要になります。タイトルに「地名+業種名」が入っていること、Googleのマイビジネスに情報が掲載されていること、レビューの件数が多いことも必要です。無料でできる宣伝のような役割がありますので、Google Mapsも有効的に使います。

他にもSNSの代表として「Facebook」「インスタグラム」や、「You Tube」で治療院のブランディング方法などを使う人も増えていますので、積極的に活用してくださいね。