「一生懸命施術しているのに、なぜかリピートにつながらない…」
技術には自信があるのに、患者さんが2回目、3回目と来てくれない。何が足りないんだろう——そんな風に悩んでいませんか?
実は、患者さんがリピートするかどうかは、施術の技術だけでは決まりません。人間の心理には、ある法則があります。それが「返報性の原理」です。
この心理学の法則を理解し、誠実に実践することで、患者さんとの信頼関係が自然に深まり、リピート率が劇的に変わります。
この記事を読むことで、あなたは次のような未来を手に入れることができます:
- 「返報性の原理」を正しく理解し、患者さんとの信頼を自然に築く方法がわかる
- 売り込みゼロなのに、患者さんから「また来たい」と思われる仕組みが作れる
- ニュースレターや日々の対応で「返報性」を活かし、リピート率が上がる実践法が身につく
「返報性の原理」が、治療院経営に欠かせない理由
返報性の原理とは、「人は、何かをしてもらったら、お返しをしたくなる」という心理法則です。
心理学者ロバート・チャルディーニが提唱したこの法則は、マーケティングの世界でも広く知られていますが、治療院経営においても、非常に強力な力を持っています。
理由1: 人は「与えられる」と、自然に「返したくなる」
想像してみてください。
友人から誕生日プレゼントをもらったとき、「次はこの人の誕生日に何か返そう」と思いますよね。それが返報性の原理です。
これは、治療院でも同じです。
- 施術だけして終わり → 患者さんは「お金を払ったから、これで対等」と感じる
- 施術+役立つ情報やケアを提供 → 患者さんは「こんなにしてもらって…また来よう」と感じる
つまり、患者さんに「してもらった」と感じてもらえれば、自然にリピートしたくなるんです。
そして、この「してもらった」を最も効果的に生み出すのが、ニュースレターなんです。
理由2: 「先に与える」ことで、競合との差別化ができる
多くの治療院は、「施術」という対価を提供し、患者さんから「料金」をもらう——この等価交換で終わっています。
でも、先に価値を与える治療院は違います。
- ニュースレターで健康情報を届ける
- 初回来院時に、簡単なセルフケアを教える
- 施術後に、家でできるストレッチ方法を手書きメモで渡す
これらは、すべて「対価以上のもの」です。
そして、この「対価以上」を受け取った患者さんは、「この先生は、本当に私のことを考えてくれている」と感じ、自然にリピートしたくなるんです。
これが、価格競争に巻き込まれず、選ばれ続ける治療院の秘密です。
【実践】返報性の原理を活かす5つの具体的アクション
では、具体的にどうやって「返報性の原理」を治療院経営に活かせばいいのか。今日から実践できる方法をお伝えします。
アクション1: ニュースレターで「先に価値を与える」
返報性の原理を最も効果的に使えるのが、ニュースレターです。
ニュースレターは、患者さんに無料で役立つ情報を届ける行為。つまり、「先に与える」ことそのものなんです。
ニュースレターで届けるべき価値:
| 内容 | 患者さんが感じる価値 |
|---|---|
| 季節ごとの健康情報(「冬の腰痛対策」など) | 「役に立つ情報をくれた」 |
| 簡単にできるセルフケア | 「家でも実践できる!助かる」 |
| 先生の体験談や失敗談 | 「親しみを感じる。人間らしい」 |
| 患者さんの声や改善事例 | 「自分も良くなるかも」 |
これを毎月届けることで、患者さんは「いつも役立つ情報をくれる」という恩を感じます。そして、その恩が「また通いたい」「紹介したい」という行動につながるんです。
アクション2: 初回来院時に「予想外のギフト」を渡す
人は、予想外のものをもらったとき、より強く返報性を感じます。
初回来院の患者さんに、こんな小さなギフトを渡してみてください:
- 手書きのセルフケアメモ
「〇〇さんの症状に合わせて、家でできるストレッチをまとめました」 - 簡単な冊子やリーフレット
「腰痛予防の7つのポイント」などをまとめたもの - 次回予約のメリットを伝えるカード
「1週間後にもう一度診させていただくと、改善が早まりますよ」(売り込みではなく、アドバイスとして)
これらは、コストも手間も少ないですが、**患者さんにとっては「予想外の親切」**として記憶に残ります。
アクション3: 施術中に「知識」を惜しみなく教える
返報性の原理は、「モノ」だけでなく「情報」でも働きます。
施術中に、患者さんが知りたいことを積極的に教えましょう。
施術中に伝える「価値ある知識」の例:
- 「この痛みの原因は、実は〇〇なんです。だから△△すると楽になりますよ」
- 「普段の姿勢で、こうするだけで負担が減ります」
- 「寝るときの枕の高さ、ちょっと調整するだけで全然違いますよ」
「教えたら、もう来なくなるのでは?」
そんな心配は無用です。むしろ、教えれば教えるほど、患者さんはあなたを信頼し、通い続けます。
なぜなら、「この先生がいないと、私の体は守れない」と感じるからです。
アクション4: 「お礼」ではなく「感謝」を伝える
返報性の原理は、こちらが感謝を伝えることでも働きます。
患者さんに対して、こんな風に伝えてみてください:
- 「〇〇さん、いつも通ってくださって本当にありがとうございます」
- 「お知り合いをご紹介いただいて、とても嬉しかったです」
- 「先日のご意見、すごく参考になりました。ありがとうございます」
これらは、「こちらが何かをしてもらった」という感謝です。
すると、患者さんは「私もこの先生の役に立ってるんだ」と感じ、さらに通いたくなるんです。
アクション5: 「無理な売り込みをしない」ことで、信頼を得る
実は、返報性の原理を悪用すると、逆効果になります。
たとえば:
- 「ニュースレターを送ったから、来院してくれるだろう」と期待する
- 「初回割引したんだから、次も来るべきだ」と押し付ける
これでは、患者さんは「結局、売り込みか」と感じて、離れていきます。
返報性の原理が正しく働くのは、「見返りを求めない純粋な善意」があるときだけです。
だから、ニュースレターも、施術も、すべて「患者さんに喜んでもらいたい」という気持ちで行うことが大切です。
返報性の原理 実践チェックリスト:
- [ ] ニュースレターで、毎月役立つ情報を届けている
- [ ] 初回来院時に、予想外のギフト(手書きメモや冊子)を渡している
- [ ] 施術中に、惜しみなく知識を教えている
- [ ] 患者さんに、心からの感謝を伝えている
- [ ] 無理な売り込みをせず、純粋に患者さんのために行動している
返報性の原理の本質は「愛」である
ここまで実践的な方法をお伝えしてきましたが、最も大切なことをお話しします。
返報性の原理は、テクニックではありません。
もし、「ニュースレターを送れば、患者さんが来てくれるだろう」という打算で使えば、それは患者さんに見抜かれます。
返報性の原理が本当に力を発揮するのは、「患者さんに喜んでもらいたい」という純粋な想いがあるときだけです。
- ニュースレターで健康情報を届けるのは、患者さんに元気でいてほしいから
- 初回来院時にメモを渡すのは、少しでも早く楽になってほしいから
- 施術中に知識を教えるのは、家でも健康を保ってほしいから
この**「愛」**があれば、患者さんは必ず応えてくれます。
性善説経営とは、患者さんを信じること。そして、自分たちの誠実さを信じることです。
返報性の原理は、その誠実さを形にする方法なんです。

「先に与える」勇気
返報性の原理を知ったからといって、焦る必要はありません。
今日から、小さな「与える」を始めてみてください。
ニュースレター1通。手書きのメモ1枚。施術中のアドバイス1つ。
それだけで十分です。
患者さんは、あなたの誠実さを必ず感じ取ってくれます。
そして、その積み重ねが、信頼となり、リピートとなり、紹介となって返ってきます。
「先に与える」勇気を持ってみませんか?
その勇気が、あなたの治療院を長く愛される場所にしてくれます。
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