「もっと売上を上げたいけれど、新規客を集めるのは大変だし、安売りはしたくない……」
そう悩んでいる経営者の方は少なくありません。実は、売上を増やすための最も手っ取り早く、かつ確実な方法は、「1人のお客様が1回に買う量を増やすこと(客単価アップ)」です。
今回は、心理学的な仕掛けを盛り込んだ「増量オファー」の作り方を、具体的な事例とともに解説します。
1. なぜ「単品売り」だけでは損をするのか?
ビジネスの売上は、極めてシンプルな数式で成り立っています。
「顧客数」×「購入単価」×「購入回数(リピート)」= 売上
多くの人が「顧客数」を増やそうと広告費をかけますが、実は最も効率が良いのは「購入単価」を上げることです。
例えば、1,000円の商品を1個売る手間と、まとめ買いを勧めて3,000円分買ってもらう手間は、実はそれほど変わりません。それどころか、梱包代や送料の比率が下がるため、利益率はグンと上がります。
2. 魔法の戦略:「買うか買わないか」から「どれにするか」へ
お客様に「このお茶、1袋いかがですか?」と聞くと、お客様の脳内は「買う」か「買わない」かの二択になります。
しかし、ここに増量オファー(まとめ買い特典)を加えると、脳内のスイッチが切り替わります。
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1袋:通常価格
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2袋:5%増量(または割引)
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3袋:20%増量(一番人気!)
こう提示されると、お客様は「どれが自分にとって一番お得か?」という「選ぶモード」に入ります。すると不思議なことに、真ん中の「3袋」や、最もお得なセットが選ばれやすくなるのです。これが「松竹梅の法則」を応用した販促脳のテクニックです。
3. 【業種別】反応が取れる!増量オファーの具体例
あなたの扱っている商品に当てはめて考えてみましょう。
事例①:健康茶・サプリメント(消耗品)
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オファー例: 「3ヶ月集中コース(3箱セット)なら、もう10日分プレゼント!」
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販促のコツ: 「1ヶ月分だと効果が出る前に飲み終わってしまうかもしれません。しっかり体感してほしいから、10日分おまけします」という「お客様のメリット」を理由に添えます。
事例②:お取り寄せグルメ・スイーツ(食品)
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オファー例: 「家族でたっぷり楽しめる!10個入りなら、さらにお好きな味を2個追加」
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販促のコツ: 「単品だとすぐなくなっちゃうし、送料ももったいないですよね。ご近所へのお裾分け用にもどうぞ」と、「利用シーン」を提案します。
事例③:エステ・整体などのサービス業(回数券)
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オファー例: 「5回分の価格で、もう1回(6回分)受けられます!」
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販促のコツ: 増量するのは「回数」です。「本気で体を改善したい方のために、1回分は私からのプレゼントです」と伝えると、押し売り感がなくなります。
4. 「値引き」ではなく「増量」をおすすめする理由
単価を上げようとして「まとめ買いなら20%オフ!」と安易に値引きをするのは危険です。一度下げた価格は元に戻しにくいからです。
一方、「増量(おまけ)」には大きなメリットがあります。
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価値が下がらない: 商品の定価を守りつつ、お得感だけを出せる。
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体験が増える: たくさん使ってもらうことで、その商品のファン(習慣化)になりやすい。
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送料・梱包の削減: 1回でたくさん送れるため、経費を抑えられ、利益が残る。

5. 手書きニュースレターで「伝える」ための3つのポイント
最後に、このオファーをニュースレターに載せる時のコツをお伝えします。
- 「なぜ増量するのか」という理由を書く「賞味期限が近いから」でも「新発売のキャンペーンだから」でも構いません。理由があることで、お客様は安心して「お得」に乗っかれます。
- 「一番人気」を明示する「迷ったらこれ!皆さん3箱セットを選ばれています」という一言が、お客様の決断を後押しします。
- 手書きの「吹き出し」で本音を添える「正直、4箱セットが一番赤字ギリギリなのですが、どうしてもこの良さを知ってほしいので……(笑)」といった手書きのメッセージは、信頼に繋がります。
まとめ:今日からできる「販促脳」のトレーニング
「1個売れればいいや」という思考を捨て、「どうすればお客様がまとめ買いしたくなる、ワクワクする理由を作れるか?」を考えてみてください。
お客様はお得に買えて嬉しい、あなたは利益が出て嬉しい。そんな「三方良し」の増量オファーを、ぜひ手書きニュースレターで案内してみましょう。


